闇氷花



「琉架ちゃんの病気はまだ原因不明で
発症している患者がいないんだ。
だから治す事ができない……
―…要は不治の病なんだよ。
わかる事はただ1つ―…。」


そこまで言うと先生は躊躇うように
溜め息をはいた。


でも―…、その先は俺でもわかる。
病室で聞いた琉架の言葉…。


俺は思いきって聞いてみた。

「―…長くないって事ですか―?」






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