闇氷花



そう聞くと先生は悲しそうに頷いた。

「…いつまで琉架の体はもつんですか?」

俺はまだ先の事だと思っていた。
でも次の瞬間先生の口から出た言葉は
俺の予想を見事に裏切った。


「―…20才までだ。」

―…嘘だろ?
琉架があと3年しか生きられない?

全身の力が抜けていくと同時に
血の気が引いていくのがわかった。




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