luv and joker

3


-----隆side

今彼女のところへ戻らなければ大変な事になる事くらい俺でもわかってたんだ。

もう修復できなくなるかも知れない、だけど。

目の前で赤くなった手に息を吹きかけて身震いをするあなたを放っておくことなんかできなかった。

このときから俺は彼女に惚れていたのかもしれない。

飲み終わった珈琲の缶を自分の横において下をうつむく彼女。

「気分悪いですか?」

良い人のように振舞うけれど、俺はそんなにい良い人じゃない。

むしろ自分の彼女よりも見ず知らずの女にかまっているんだから悪い奴だろう。

彼女の顔を覗き込むと彼女のゆるく巻かれた髪の毛が顔にあたたってくすぐったかった。

「いえ。大丈夫ですよ?」

そういったあなたの顔は、とても寂しそうで。

まだ、逃げてきた彼氏の事を思っているのだろうと思うと何故だか少し苦しくなった。

「今日泊まるところあるんですか?」

一番疑問に思ったことを聞いてみる。







< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

私がダメな理由

総文字数/189

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る
because...

総文字数/1,502

恋愛(純愛)3ページ

表紙を見る
gain...

総文字数/189

ファンタジー1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop