櫻井くん。




めんどく…さ……?



「嫌ならいいよ。」



櫻井くんは微かに笑って、コンビニの袋をしまおうとした。



「待っ…わわわ私、洗ってくる!」



櫻井くんの手から袋を奪い取って割りばしを取り出すと、私は逃げるように教室を飛び出した。



何この展開。

何この展開…

…何この展開!



水道の蛇口をひねって顔をあげると、真っ赤な自分の顔が鏡にうつった。



「やだ…」




< 11 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop