櫻井くん。



「さ、櫻井くん。」


いつものようにコンビニ弁当を食べていた櫻井くんは、私の声に首だけで振り返った。



そして、心底不思議そうな顔をする。



「…?俺?」



コクリと頷いて、私は櫻井くんの前にまわった。



机を挟んで櫻井くんと向かい合う。



大きく息を吸って、私はノートを櫻井くんに差し出した。



「これ…良かったらもらって!」




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