櫻井くん。



「まさかまさかの、櫻井から告白!とか!?」


「それは無い!しゃべったのさえ昨日と今日だけだもん。」


「そんなの関係ないよ。現に百合だって、話してないのに櫻井のこと好きなんでしょ?」


「…そうだけど…」


だけど、話したことも無い2人がたまたま両想いだなんて聞いたことが無い。



「やっぱそれは無いよ…。」


私がため息をつくと、奈々も「うーん…」とうなだれた。


「でもさ、うちらが今どんな予想たてても意味無いじゃん!だから大人しく放課後を待とう。」


「うん…でもなに言われるのか不安すぎて…」


冷静でいるなんてさすがに無理だよ。

自習室に1人で入っていけるかどうかもわからない。



「もう。百合は弱虫なんだから…だいじょーぶだってっ!」




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