櫻井くん。



「矢野!お前は一体なにを考えてるんだ!!」


「ひっ」


「授業中に大声を出すな!!」


なるべく目立たないように小さくなってなっていた私にも、先生の怒りの矛先は向けられた。


「山本も山本だ。さっきからコソコソ コソコソ…気づいてるんだからな!」


ば、ばれてたのか…



「すいません…。」

「すいませんでした…。」



先生が授業を再開したのを見計らって、私は拓也の頭を一発デコピンで弾いてやった。





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