櫻井くん。



「ありがと。私ちょっとトイレ行ってくるね。」


「はいはーい」



奈々が片手をあげたところで、私は席を立った。



ドアのすぐそば。


1番後ろの席で1人でコンビニ弁当を食べる櫻井くんが目に入る。



内心ドキドキしながらその横を通り過ぎようとすると、足元に何かが落ちる音がした。



「?あっ……割りばし」



音に反応した数人がこっちを見ていたけど、数秒後にはまたおしゃべりに戻っていった。




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