恋愛年齢。


「蘭子ちゃん?」



「私…解ったの…あなたは…。」



考えてみたら…住んでる場所もきっと同じ。


そして私は…英二君の名字すら、知らなかった。


本当の…あなたは…。



「中村…部長…?」



タイムカードの名前を見て、そんなはずない…なんて思ってたけど。


部長の名前は…英二、中村英二だったんだ。


その名前を口にしたら…英二君はビクッと顔を強ばらせた。



「…気付いた…のか。」



溜め息混じりに呟いたけど、どこかホッとしたような…複雑な顔をした。



「やっぱり…中村部長…。藤崎さんが休みで…タイムカードの整理をして…それで…部長の名前を…知りました…。」



< 146 / 200 >

この作品をシェア

pagetop