恋愛年齢。
だけど…本当は解ってた。
いつも厳しいこと言って、私をこき使って…だけど、私がピンチの時は…絶対助けてくれた。
責任をいつも背負ってくれた。
「助けるのは…上司として、当然のことだ。…敬語はやめろって…言ったのに。」
「…あ……っ」
気付いたら、私はまた敬語に戻っていた。
思わず手で口を押さえる。
「…君が俺に気付いてくれて…嬉しかったけど。もう、英二と蘭子ちゃんではいられない。俺は俺で元に戻る方法を探すから。誰にも口外しないように。悪いけど、仕事は任せた。気を付けて帰れ。…鈴木さん。」