恋愛年齢。


「鈴木さん。」



「へ…?あ、はい!何ですか?」



ボーっと中村部長を見つめていたら、目が合ってしまった。



「これから毎日、俺のお茶を煎れてくれ。」



「…はい…?」



部長の言っている意味が解らず、思わず聞き返してしまう。


「聞こえなかったのか?明日から君は俺のお茶係だ。君はお茶だけは煎れるのが上手いからな。これは部長命令だ。」



そ…そんな所で部長の権限使われても…!


“お茶だけは”って、失礼だし!


でも部長命令なら、従わない訳にはいかない。



「解り…ました。」



< 173 / 200 >

この作品をシェア

pagetop