恋愛年齢。
「ほ…ほんと?」
「うん。すぐに赤くなる所なんて30じゃないよね〜!」
またニッコリと意地悪な笑いを返される。
……はぁ。
このままここに居ると、この子のペースにすっかりハマってしまう気がする。
私は掴まれていた手をパッと振り解くと、部屋を出て玄関に向かった。
…広い…し、めちゃくちゃキレイなマンション…。
学生の一人暮らしのくせに、どれだけ良いマンションに住んでんのよ!
「ふーん、ほんとに帰っちゃうんだ?ま、俺に会いたくなったらいつでも遊びに来てよね。」