恋愛年齢。
「だ…っ誰がアンタになんか…っ!」
私、絶対からかわれてる!
気にしないようにして、さっさと帰らなくちゃ!
「アンタじゃなくて、英二。」
「…え…?」
思わず振り返ると、壁に凭れて偉そうに腕を組んでいる彼がいた。
偉そうなのに…カッコイイ…なんて思ってしまう。
「英二、君…。」
「そ。で、アンタは?また聞き逃げするつもり?」
だから、聞いてないってば!!
「…鈴木!!」
「下の名前は?」
苗字を名乗ると、すかさず名前の方を聞かれた。
…私は名前にプレッシャーがある。