恋愛年齢。
振り返るのが怖くて、私はそのままスタスタと歩いた。
「ちょっとちょっと、無視しないでくれるー?蘭子ちゃん。」
何で今日も英二君に会っちゃうの?
しかもついてくるし…!
「蘭子ちゃんってば!」
英二君って…ほんと、声まで美少年だよね。
そんな声で名前呼ばれたら…ときめいちゃうし。
「何で今日もナイスタイミングで現れるのよ!?ストーカー!?」
英二君が私をストーカーするなんて有り得ないから、そんなことを言ったんだけど。
「ストーカーねぇ。うん、良いね!そーゆーことにしといてよ。俺は蘭子ちゃん専用ストーカーってことで!」