恋愛年齢。
彼の部屋で。
「ちゃんと寝てるんだよ?」
そう言いつけて、英二君は部屋から出て行ってしまった。
違う部屋には居る…ような感じはするんだけど。
寝てろって言われても…眠れないよ。
だって…このベッド、英二君のベッドでしょ?
いつも英二君が寝てる訳で。
自分のベッドとは違って、男の子の匂いがする…し。
…英二君の匂い…。
こんなの…ドキドキして、眠れないよ。
それでも、体は怠いから…素直に横になっていた。
不意に、ふわ…っと部屋の外から良い匂いが部屋に入ってきた。
美味しそうな匂い…何か作ってるのかな?