冬うらら~猫と起爆スイッチ~
□
ダイニングは、まだマシだった。
あそこは食事をする場所である。
たとえ向かい合っていても、他にもすることがいっぱいあるのだ。
しかし、ここで向かい合わせで座ったら。
本当に何もすることがないのだ。
ガタッと立ち上がって、カイトは机の方へと向かった。
昨日電源をブチ切ったままのノートパソコンが、まったくその時のままの状態で放置されている。
「テキトーに、そこら辺に座ってろ…」
オレは、仕事をする。
そういうポーズを背中で見せつけながら、カイトは電源を入れた。
前回不正終了をしたので、ディスクチェックをするからちょっと待ってくれと、コンピュータが告げてくる。
シャツ姿のまま、彼はその椅子に座った。
シーン。
思い切り静かだ。
あん?
カイトは眉を顰めた。
どうしても、無意識に後ろの気配を探ってしまう自分に気づかないまま、彼は振り返った。
そして――吠えた。
「誰が、んなとこに座れっつったー!!!!」
メイは。
ドアのすぐ側の絨毯の上に座り込んでいたのだった。
ダイニングは、まだマシだった。
あそこは食事をする場所である。
たとえ向かい合っていても、他にもすることがいっぱいあるのだ。
しかし、ここで向かい合わせで座ったら。
本当に何もすることがないのだ。
ガタッと立ち上がって、カイトは机の方へと向かった。
昨日電源をブチ切ったままのノートパソコンが、まったくその時のままの状態で放置されている。
「テキトーに、そこら辺に座ってろ…」
オレは、仕事をする。
そういうポーズを背中で見せつけながら、カイトは電源を入れた。
前回不正終了をしたので、ディスクチェックをするからちょっと待ってくれと、コンピュータが告げてくる。
シャツ姿のまま、彼はその椅子に座った。
シーン。
思い切り静かだ。
あん?
カイトは眉を顰めた。
どうしても、無意識に後ろの気配を探ってしまう自分に気づかないまま、彼は振り返った。
そして――吠えた。
「誰が、んなとこに座れっつったー!!!!」
メイは。
ドアのすぐ側の絨毯の上に座り込んでいたのだった。