冬うらら~猫と起爆スイッチ~
□
部屋に戻って、メイを中に引っ張り込むと、ドアをガンと乱暴に閉める。
そうして――腕を放した。
彼女は、放されたままの場所で立ち止まっている。
胸にシャツを抱えたまま。
ムッ。
そのシャツに腹が立った。
そんなものがあったから、メイはあんな真似を。
グイッとシャツを掴んで引っ張ると、指が追いかけるように、でもすぐに引き剥がされた。
構わず奪い取ると、そのまま床に投げ捨てる。
メイは声も出さなかった。
ただ、慌てた目で追って。
そうすることも腹立たしかった。
シャツなんか、どうでもいいだろ!
また、強く腕を掴む。
そうして引っ張った――ベッドへ。
つめてー手ぇしやがって、チクショウ…チクショウ!
どんなにカイトの体温を分けても、彼女は温かくならないような気がする。
そう思うと、物凄く腹が立った。
「あっ…!」
そんな彼女の身体をぐいと引っ張って、ベッドの上に転ばせる。
ピンクのパジャマの身体が、シンプルなベッドの上に、まるで花を咲かせたようだった。
それを見ないように、カイトはぱっと視線をそらした。
別に。
彼女は裸というワケではないのに。
「あ…あの…っ!」
ベッドの上で起きあがったのか、彼に向かって声が投げられる。
しかし、聞かなかった。
そのまま、カイトはソファに向かったのである。
部屋に戻って、メイを中に引っ張り込むと、ドアをガンと乱暴に閉める。
そうして――腕を放した。
彼女は、放されたままの場所で立ち止まっている。
胸にシャツを抱えたまま。
ムッ。
そのシャツに腹が立った。
そんなものがあったから、メイはあんな真似を。
グイッとシャツを掴んで引っ張ると、指が追いかけるように、でもすぐに引き剥がされた。
構わず奪い取ると、そのまま床に投げ捨てる。
メイは声も出さなかった。
ただ、慌てた目で追って。
そうすることも腹立たしかった。
シャツなんか、どうでもいいだろ!
また、強く腕を掴む。
そうして引っ張った――ベッドへ。
つめてー手ぇしやがって、チクショウ…チクショウ!
どんなにカイトの体温を分けても、彼女は温かくならないような気がする。
そう思うと、物凄く腹が立った。
「あっ…!」
そんな彼女の身体をぐいと引っ張って、ベッドの上に転ばせる。
ピンクのパジャマの身体が、シンプルなベッドの上に、まるで花を咲かせたようだった。
それを見ないように、カイトはぱっと視線をそらした。
別に。
彼女は裸というワケではないのに。
「あ…あの…っ!」
ベッドの上で起きあがったのか、彼に向かって声が投げられる。
しかし、聞かなかった。
そのまま、カイトはソファに向かったのである。