冬うらら~猫と起爆スイッチ~
□
おい。
帰り着いたカイトは、イヤな予感が的中したことを知った。
いや、本当はイヤな予感などはなかっ――もとい、見事な的中である。
カイトは車を入れると、早足で玄関に向かった。
違う車が止まっていたのだ。
ハルコのものではない。
もう彼女は帰ったのだろう。
その車はなくて、代わりに。
カイトはちらとのぞき込んだ。
ナンバーは覚えていないが、この車種と内装を見れば一発である。
あんにゃろう!
勝手な訪問者が誰であるかに気づいて、一気に沸騰した。
バン、と玄関を開けて、物凄い勢いで自分の家に殴り込んだ。
上着を握りつぶさんばかりにひっつかんだまま。
途端、笑い声が聞こえた。
特徴のあるその笑い方に、更に確信を強めて、カイトは声の方へと走った。
ダイニングの方だ。
「くっくっく…そうそう…そこで、カイトが…」
近づく度に、そいつの声がくっきりと聞こえてくる。
しかも、腹の立つことに話のネタは、どうやらカイトのようだった。
「そんな…あははっ」
え?
けれども、受け答えをしながら笑っている声を、彼は聞いてしまった。
あの声を聞き間違うハズなどない。
メイだ。
彼女が、このダイニングで笑っているのだ。
頭に、カッと血が昇った。
おい。
帰り着いたカイトは、イヤな予感が的中したことを知った。
いや、本当はイヤな予感などはなかっ――もとい、見事な的中である。
カイトは車を入れると、早足で玄関に向かった。
違う車が止まっていたのだ。
ハルコのものではない。
もう彼女は帰ったのだろう。
その車はなくて、代わりに。
カイトはちらとのぞき込んだ。
ナンバーは覚えていないが、この車種と内装を見れば一発である。
あんにゃろう!
勝手な訪問者が誰であるかに気づいて、一気に沸騰した。
バン、と玄関を開けて、物凄い勢いで自分の家に殴り込んだ。
上着を握りつぶさんばかりにひっつかんだまま。
途端、笑い声が聞こえた。
特徴のあるその笑い方に、更に確信を強めて、カイトは声の方へと走った。
ダイニングの方だ。
「くっくっく…そうそう…そこで、カイトが…」
近づく度に、そいつの声がくっきりと聞こえてくる。
しかも、腹の立つことに話のネタは、どうやらカイトのようだった。
「そんな…あははっ」
え?
けれども、受け答えをしながら笑っている声を、彼は聞いてしまった。
あの声を聞き間違うハズなどない。
メイだ。
彼女が、このダイニングで笑っているのだ。
頭に、カッと血が昇った。