冬うらら~猫と起爆スイッチ~
◎
それじゃあ…。
ハルコは、車を門の中に入れながら、呆れたように思った。
じゃあ、あの2人は、お互い好き合っているということを知らないの?
キッ。
車をガレージへと回す。
いつもこのガレージに車を入れているが、今日はちょっと違和感があった。
車が2台ない。
しかし、その話は聞いていた。
車検で1台持っていかれているのだ。
もう一台は通勤で使っているのだから、計算上は合う。
違和感は、それではなかった。
いつもより、もうちょっとガランとしているのである。
あら?
ハルコは、ブレーキを踏んで車を止めながら目を凝らした。
緑の防水シートが、無造作にコンクリートに転がっていたのである。
随分とやせた姿で。
これは、確かカバーとして使われていたハズだ。
バイクの――
シュウが、バイクに乗るハズなどない。
勿論、カイトの持ち物だ。
なのに、どうしてバイクがないのか。
いつもなら車だけがなく、バイクはあの緑のカバーの下にあるはずなのに。
ハルコは首をひねりながらも車庫入れをすると、もう一度カバーを眺めた。
しかし、余りの外の寒さにそれ以上の探索をあきらめて、玄関へと向かったのである。
それじゃあ…。
ハルコは、車を門の中に入れながら、呆れたように思った。
じゃあ、あの2人は、お互い好き合っているということを知らないの?
キッ。
車をガレージへと回す。
いつもこのガレージに車を入れているが、今日はちょっと違和感があった。
車が2台ない。
しかし、その話は聞いていた。
車検で1台持っていかれているのだ。
もう一台は通勤で使っているのだから、計算上は合う。
違和感は、それではなかった。
いつもより、もうちょっとガランとしているのである。
あら?
ハルコは、ブレーキを踏んで車を止めながら目を凝らした。
緑の防水シートが、無造作にコンクリートに転がっていたのである。
随分とやせた姿で。
これは、確かカバーとして使われていたハズだ。
バイクの――
シュウが、バイクに乗るハズなどない。
勿論、カイトの持ち物だ。
なのに、どうしてバイクがないのか。
いつもなら車だけがなく、バイクはあの緑のカバーの下にあるはずなのに。
ハルコは首をひねりながらも車庫入れをすると、もう一度カバーを眺めた。
しかし、余りの外の寒さにそれ以上の探索をあきらめて、玄関へと向かったのである。