冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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ソウマ絡みの話は、一秒だって聞きたくもなかった。
何てことを言い出すのか。
シュウは──余りに理不尽な社長を見た。
仕事以外の話が出来ないかと言うから、わざわざ時間を割いて言おうとしたところを邪魔されたのだ。
いい気分はしていないだろう。
しかし、それをおくびにも出さずに、「失礼します」と言い残すと、シュウは出て行ってしまった。
彼が持ってきた書類は、1ミリのずれもなく綺麗に整えられて、社長室の机の上に残されている。
「クソッ…!」
シュウをやりこめるはずが、最悪の結果になってしまって、カイトはその書類を机から跳ね落とした。
白い書類の雪が、ネクタイを覆い隠してしまった。
ソウマ絡みの話は、一秒だって聞きたくもなかった。
何てことを言い出すのか。
シュウは──余りに理不尽な社長を見た。
仕事以外の話が出来ないかと言うから、わざわざ時間を割いて言おうとしたところを邪魔されたのだ。
いい気分はしていないだろう。
しかし、それをおくびにも出さずに、「失礼します」と言い残すと、シュウは出て行ってしまった。
彼が持ってきた書類は、1ミリのずれもなく綺麗に整えられて、社長室の机の上に残されている。
「クソッ…!」
シュウをやりこめるはずが、最悪の結果になってしまって、カイトはその書類を机から跳ね落とした。
白い書類の雪が、ネクタイを覆い隠してしまった。