冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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そんな。
食事の支度とお風呂の掃除だけなんて、すぐに終わってしまう。
食事の支度をじっくりゆっくりやれば別だろうけれども、それでも時間が余ってしまうのは間違いないだろう。
一日という時間をもたせられそうにない。
「だから、あなたが明日や明後日に材料に困らないように、食事の買い物をしていかなくちゃね」
一緒に来てくれて助かったわ。
混乱するメイをよそに、ハルコが言葉を続ける。
彼女が言うには、あの家の冷蔵庫には、カイトが時々開けて食べられるような、日持ちのするようなものしか入れてなかったらしい。
仕事は不規則で、本人もきまぐれだから、生物など入れられないのだ。
シュウに関して言えば、冷蔵庫を開けたこともないのではないか、という話だった。
そうかもしれないと、メイも思った。
しかし、そんなことに悠長に思いを馳せているヒマはない。
「どうしよう…」
助手席で、彼女は考え込んだ。
明日という一日の使い方に、こんなに戸惑ったのはきっと初めてだった。
「カイト君は…」
ハルコが、ふっと彼の名前を出したので、ドキッとして思考を止めてしまった。
名前を誰かの口で綴られるだけで、こんな状態になってしまうのだ。
ハートの占有率が、昨日よりも上がったせいに違いない。
「あの会社も一応週休二日だけれども、カイト君は…どうするのかしらね」
女シャーロックホームズのように、ハルコは考える声で言った。
ええー!!!!
またも、メイは悲鳴だ。
今度は、心の中だけで済んだけれども。
カイトまでも、あの家に一日中いるなんて考えたこともなかった。
そんな日は、いままでなかったからだ。
朝と夜に会うだけの生活だった。
一週間というのは、こんなに週末にいきなり大きな変化を遂げるものなのだ。
働いていた時は、ただお休みの日でしかなかったものなのに。
そんな。
食事の支度とお風呂の掃除だけなんて、すぐに終わってしまう。
食事の支度をじっくりゆっくりやれば別だろうけれども、それでも時間が余ってしまうのは間違いないだろう。
一日という時間をもたせられそうにない。
「だから、あなたが明日や明後日に材料に困らないように、食事の買い物をしていかなくちゃね」
一緒に来てくれて助かったわ。
混乱するメイをよそに、ハルコが言葉を続ける。
彼女が言うには、あの家の冷蔵庫には、カイトが時々開けて食べられるような、日持ちのするようなものしか入れてなかったらしい。
仕事は不規則で、本人もきまぐれだから、生物など入れられないのだ。
シュウに関して言えば、冷蔵庫を開けたこともないのではないか、という話だった。
そうかもしれないと、メイも思った。
しかし、そんなことに悠長に思いを馳せているヒマはない。
「どうしよう…」
助手席で、彼女は考え込んだ。
明日という一日の使い方に、こんなに戸惑ったのはきっと初めてだった。
「カイト君は…」
ハルコが、ふっと彼の名前を出したので、ドキッとして思考を止めてしまった。
名前を誰かの口で綴られるだけで、こんな状態になってしまうのだ。
ハートの占有率が、昨日よりも上がったせいに違いない。
「あの会社も一応週休二日だけれども、カイト君は…どうするのかしらね」
女シャーロックホームズのように、ハルコは考える声で言った。
ええー!!!!
またも、メイは悲鳴だ。
今度は、心の中だけで済んだけれども。
カイトまでも、あの家に一日中いるなんて考えたこともなかった。
そんな日は、いままでなかったからだ。
朝と夜に会うだけの生活だった。
一週間というのは、こんなに週末にいきなり大きな変化を遂げるものなのだ。
働いていた時は、ただお休みの日でしかなかったものなのに。