冬うらら~猫と起爆スイッチ~
□
チャリッ。
カギが、耳障りな音を立てた。
余計に不機嫌にさせられながら、彼は扉に手をかけた。
が。
カイトは動きを止める。
何か気配がしたのだ。
目を半開きにした。
振り返る。
しかし、誰もいない。
気のせいか?
カイトはそう思いかけたが、もう一度振り返ってみた。
ちらっ。
二階に上がる階段の踊り場の陰に、何かが翻って消えた。
チャリッ。
カイトの手の中でカギが鳴る。
彼が動き出したからだ。
足音を忍ばせて再び階段を上がって行く。
踊り場まではすぐだ。
たどりついて、手すりに手をかけて陰の方を見ると。
「あ…はは、おはようございます」
ごまかしたそうに笑っているメイと目が合った。
怒られるんじゃないかと、心配している顔だ。
ふーっ。
カイトはため息をついた。
彼女のことだ。
きっともっと前から起きていたに違いない。
そうして、彼が出かけるのをおとなしく待っていたのだ。
でかけたら仕事にかかろうと思って、ここまで忍び寄っていたに違いない。
カイトが、9時より早く起きるなと昨日厳命していたせいだ。
まったくもって言うことを聞かない女である。
するなと言っても、全然効力がない。
いない隙を狙われるだけなのだ。
チャリッ。
カギが、耳障りな音を立てた。
余計に不機嫌にさせられながら、彼は扉に手をかけた。
が。
カイトは動きを止める。
何か気配がしたのだ。
目を半開きにした。
振り返る。
しかし、誰もいない。
気のせいか?
カイトはそう思いかけたが、もう一度振り返ってみた。
ちらっ。
二階に上がる階段の踊り場の陰に、何かが翻って消えた。
チャリッ。
カイトの手の中でカギが鳴る。
彼が動き出したからだ。
足音を忍ばせて再び階段を上がって行く。
踊り場まではすぐだ。
たどりついて、手すりに手をかけて陰の方を見ると。
「あ…はは、おはようございます」
ごまかしたそうに笑っているメイと目が合った。
怒られるんじゃないかと、心配している顔だ。
ふーっ。
カイトはため息をついた。
彼女のことだ。
きっともっと前から起きていたに違いない。
そうして、彼が出かけるのをおとなしく待っていたのだ。
でかけたら仕事にかかろうと思って、ここまで忍び寄っていたに違いない。
カイトが、9時より早く起きるなと昨日厳命していたせいだ。
まったくもって言うことを聞かない女である。
するなと言っても、全然効力がない。
いない隙を狙われるだけなのだ。