冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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昔の大学のツテでソウマまで巻き込んだところは、アオイも大したものだ。
しかし、シュウと違って、こっちは会社のための見合いなどということには一切興味がないらしい。
まあ、彼の性格を考えればもっともか。
とりあえず、ムカつくことをしてくれた代償として、罵倒するところはしておくかと、眉をつり上げたままアオイの方を向き直った。
「この家は、待たせた上に、客にお茶も出さないのか」
しかし、先に口を開けたのは教授の方で。
いまの待遇を、かなり不満に思っているようだった。
てめーなんざ、客じゃねぇんだよ!
すかさず、心でツッコミを入れる。
入れてやるお茶なんかなかった。
と思っていたのは、カイトだけだった。
「失礼します…お茶をお持ちしました」
メイが、トレイを持って入ってくるではないか。
これには驚いた。
ばっと振り返ると、シュウが彼女に軽く頭を下げている。
おまえかー!!!!
カイトは、心の中で副社長をギタギタにした。
何故、メイがいま人数分のコーヒーを持ってきているのか、そのナゾすらもそう考えたら一気に解けるのだ。
一人遅れてきたシュウが犯人である。
きっと、アオイ教授の性格を考えて、お茶を出さなければならないと思ったのだろう。
それで、彼女に。
ムカムカムカムカ。
「茶なんか出すな!!」
速攻で怒鳴ってしまった。
昔の大学のツテでソウマまで巻き込んだところは、アオイも大したものだ。
しかし、シュウと違って、こっちは会社のための見合いなどということには一切興味がないらしい。
まあ、彼の性格を考えればもっともか。
とりあえず、ムカつくことをしてくれた代償として、罵倒するところはしておくかと、眉をつり上げたままアオイの方を向き直った。
「この家は、待たせた上に、客にお茶も出さないのか」
しかし、先に口を開けたのは教授の方で。
いまの待遇を、かなり不満に思っているようだった。
てめーなんざ、客じゃねぇんだよ!
すかさず、心でツッコミを入れる。
入れてやるお茶なんかなかった。
と思っていたのは、カイトだけだった。
「失礼します…お茶をお持ちしました」
メイが、トレイを持って入ってくるではないか。
これには驚いた。
ばっと振り返ると、シュウが彼女に軽く頭を下げている。
おまえかー!!!!
カイトは、心の中で副社長をギタギタにした。
何故、メイがいま人数分のコーヒーを持ってきているのか、そのナゾすらもそう考えたら一気に解けるのだ。
一人遅れてきたシュウが犯人である。
きっと、アオイ教授の性格を考えて、お茶を出さなければならないと思ったのだろう。
それで、彼女に。
ムカムカムカムカ。
「茶なんか出すな!!」
速攻で怒鳴ってしまった。