冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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「あっ…! 朝ご飯食べません?」
パンと手を叩く。
結果はどうあれ、彼は起きてきたのだ。
少し遅いけれども、一緒に朝食が食べられる。
「チャーハンですけど、すぐ用意しますから」
メイは冷凍室を開けた。小分けしている別のご飯を取ろうとしたのだ。
しかし、その途中で動きを止める。
そうして、カイトの方を見た。
「あの…冷凍ご飯でいいです?」
まさか起きてくるとは思っていなくて、今日の朝は、ご飯を炊いていないのである。
自分一人の分なら、この冷凍室のご飯を減らそうと思っていたのだ。
何となく、彼にこれを食べさせるのは悪いような気がした。
父親は、何度言っても冷凍したご飯が、また普通通りの形状で食べられるということを信じてくれなかった。
魔法か何かだと勘違いしていたのだ。
カイトは、眉を顰めて首をちょっと傾ける。
どうやら―― 彼も、魔法だと思っているようだった。
「あっ…! 朝ご飯食べません?」
パンと手を叩く。
結果はどうあれ、彼は起きてきたのだ。
少し遅いけれども、一緒に朝食が食べられる。
「チャーハンですけど、すぐ用意しますから」
メイは冷凍室を開けた。小分けしている別のご飯を取ろうとしたのだ。
しかし、その途中で動きを止める。
そうして、カイトの方を見た。
「あの…冷凍ご飯でいいです?」
まさか起きてくるとは思っていなくて、今日の朝は、ご飯を炊いていないのである。
自分一人の分なら、この冷凍室のご飯を減らそうと思っていたのだ。
何となく、彼にこれを食べさせるのは悪いような気がした。
父親は、何度言っても冷凍したご飯が、また普通通りの形状で食べられるということを信じてくれなかった。
魔法か何かだと勘違いしていたのだ。
カイトは、眉を顰めて首をちょっと傾ける。
どうやら―― 彼も、魔法だと思っているようだった。