冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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もう二度と、この手を離したくないのである。
存在を確かめるように、もっとぎゅっと手首を掴んだ。
間違いなく、そこにいるのはメイなのである。
掴んでいる間はいい。
けれども、いつかは離さなければならない時が来る。
『いってらっしゃい』や、『おやすみなさい』が、彼らを絶対にひきはがす。
それは、『さようなら』と同じコトバ。
ずっとこうしているなんて不可能だ。
そんなのは!
頭の中で、血が暴走する。
その、さようならを踏み壊したかった。
壊すには、彼女を手に入れるしかない。
絶対に自分のものだと、それが間違いないのだと分かるくらいに、カイトは完全にメイを手に入れるしかないのだ。
そうでなければ、彼はずっとこのゴーストに食いちぎられていく。
手に入れる。
バン!
カイトは、自分の部屋のドアを開けた。
彼女を探す時にこの部屋を開けたので、電気もつけっぱなしだった。
絶対、手に入れる!
迷うことなく歩いた。
彼女を―― ベッドに引きずり倒した。
もう二度と、この手を離したくないのである。
存在を確かめるように、もっとぎゅっと手首を掴んだ。
間違いなく、そこにいるのはメイなのである。
掴んでいる間はいい。
けれども、いつかは離さなければならない時が来る。
『いってらっしゃい』や、『おやすみなさい』が、彼らを絶対にひきはがす。
それは、『さようなら』と同じコトバ。
ずっとこうしているなんて不可能だ。
そんなのは!
頭の中で、血が暴走する。
その、さようならを踏み壊したかった。
壊すには、彼女を手に入れるしかない。
絶対に自分のものだと、それが間違いないのだと分かるくらいに、カイトは完全にメイを手に入れるしかないのだ。
そうでなければ、彼はずっとこのゴーストに食いちぎられていく。
手に入れる。
バン!
カイトは、自分の部屋のドアを開けた。
彼女を探す時にこの部屋を開けたので、電気もつけっぱなしだった。
絶対、手に入れる!
迷うことなく歩いた。
彼女を―― ベッドに引きずり倒した。