冬うらら~猫と起爆スイッチ~
●
幸い、下に着込んでいたシャツが、まだ彼女を守ってくれていた。
しかし、彼の動きが止まるようには見えない。
手が近づいてくる。
違う! 違う! これは違うの…!!!!
メイは必死で、自分に言い聞かせた。
更に酷くなる怖い考えを否定する。
彼がこんなこと―― !!!
目を見開いた。
信じられなかった。
カイトの手が、シャツの上から強く胸を掴んだのだ。
驚きと怖さで、ビクッと身体を震わせた。
しかし、それでももどかしいように、シャツをめくりあげられる。
一瞬、彼の爪がメイのおなかに当たった。
でも、痛いとかそういうことを考える余裕などない。
露出した下着までも、彼が引き上げてしまったのだ。
そんな―― こと。
メイは、唇を震わせた。
いまの自分の姿を思い描かないようにする。
とにかくテレビのスイッチを切ろうとするのだが、フラッシュするような点滅の隙間に、その光景がよぎる。
無理矢理、それを払いのけた。
自分の上にいるカイトは、炎みたいに熱かった。
手が、彼女の衣服にかかる度に、強引な力で身体が上に右に振り回される。
カイトは。
何をしているのか。
どうしても信じられなかった。
一体、何のために触れているのかも分からない。
これは、そういうことなのか。
カイトは自分に、そういうことをしているのか。
でも。
それなら、何故!
カイトは怒っていながらも、まるで今にも泣きそうな顔をしているのか。
幸い、下に着込んでいたシャツが、まだ彼女を守ってくれていた。
しかし、彼の動きが止まるようには見えない。
手が近づいてくる。
違う! 違う! これは違うの…!!!!
メイは必死で、自分に言い聞かせた。
更に酷くなる怖い考えを否定する。
彼がこんなこと―― !!!
目を見開いた。
信じられなかった。
カイトの手が、シャツの上から強く胸を掴んだのだ。
驚きと怖さで、ビクッと身体を震わせた。
しかし、それでももどかしいように、シャツをめくりあげられる。
一瞬、彼の爪がメイのおなかに当たった。
でも、痛いとかそういうことを考える余裕などない。
露出した下着までも、彼が引き上げてしまったのだ。
そんな―― こと。
メイは、唇を震わせた。
いまの自分の姿を思い描かないようにする。
とにかくテレビのスイッチを切ろうとするのだが、フラッシュするような点滅の隙間に、その光景がよぎる。
無理矢理、それを払いのけた。
自分の上にいるカイトは、炎みたいに熱かった。
手が、彼女の衣服にかかる度に、強引な力で身体が上に右に振り回される。
カイトは。
何をしているのか。
どうしても信じられなかった。
一体、何のために触れているのかも分からない。
これは、そういうことなのか。
カイトは自分に、そういうことをしているのか。
でも。
それなら、何故!
カイトは怒っていながらも、まるで今にも泣きそうな顔をしているのか。