冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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リサイクルショップについた。
最初に、ちっちゃくてちょっとサビのきているストーブが目に飛び込んだ。
一人用なら丁度いいだろう。
パイプベッド。
布団を直に敷こうと思っていたメイは、その前で足を止める。
いや、値段の前で足を止めたというか。
2千円とついている。
何でこんなに安いのか、得体が知れないくらいだ。
思わず座り込んで、あちこち見聞する。
しかし、別におかしいところはなかった。
確かに何のオプションもついていない、本当に安っぽいパイプベッドである。
悩んで悩んで悩んだ挙げ句に、買うことにした。
そんなこんなで、あといくつか必要なものを買ったのだが、今度は持ち帰るのが大変である。
彼女は車を持っていないし、配達なら翌日以降になると言われたのだ。
結局―― 何度も往復した。
そんなに遠いところでなくてよかった。
さすがにベッドだけはダメだったので、それだけ配達してもらうことにする。
バラせば持っていけると言われたので、そうしようかと思ったのだけれども、組み立てる工具がないことに気づいたのだ。
布団も忘れずに買いに出た。
灯油を忘れそうになっていたのに気づいて、慌てて買ってきた時には―― もう辺りは真っ暗になっていた。
へとへとである。
メイは、バタンと畳に仰向けにころがった。
とりあえずタオルを一つつぶして、それで一通り拭き掃除はしていた。
しかし、新しい畳じゃないのは分かる。
ところどころケバ立っていて、チクチクする。
ホウキを買って来るのを忘れてしまったと、ぼんやりとした疲れた頭で考えた。
どこからか、サッカーの試合らしきテレビの音が聞こえてくる。子供が走り回る音。
ごはん。
おなかもすいた―― だから、そんなことを思ったのか。
ごはん…ちゃんと食べてるかな。
けれど。
頭によぎったのは、自分の胃袋のことではなく、彼の胃袋だった。
同時に、その『彼』とやらまで思い出してしまった。
リサイクルショップについた。
最初に、ちっちゃくてちょっとサビのきているストーブが目に飛び込んだ。
一人用なら丁度いいだろう。
パイプベッド。
布団を直に敷こうと思っていたメイは、その前で足を止める。
いや、値段の前で足を止めたというか。
2千円とついている。
何でこんなに安いのか、得体が知れないくらいだ。
思わず座り込んで、あちこち見聞する。
しかし、別におかしいところはなかった。
確かに何のオプションもついていない、本当に安っぽいパイプベッドである。
悩んで悩んで悩んだ挙げ句に、買うことにした。
そんなこんなで、あといくつか必要なものを買ったのだが、今度は持ち帰るのが大変である。
彼女は車を持っていないし、配達なら翌日以降になると言われたのだ。
結局―― 何度も往復した。
そんなに遠いところでなくてよかった。
さすがにベッドだけはダメだったので、それだけ配達してもらうことにする。
バラせば持っていけると言われたので、そうしようかと思ったのだけれども、組み立てる工具がないことに気づいたのだ。
布団も忘れずに買いに出た。
灯油を忘れそうになっていたのに気づいて、慌てて買ってきた時には―― もう辺りは真っ暗になっていた。
へとへとである。
メイは、バタンと畳に仰向けにころがった。
とりあえずタオルを一つつぶして、それで一通り拭き掃除はしていた。
しかし、新しい畳じゃないのは分かる。
ところどころケバ立っていて、チクチクする。
ホウキを買って来るのを忘れてしまったと、ぼんやりとした疲れた頭で考えた。
どこからか、サッカーの試合らしきテレビの音が聞こえてくる。子供が走り回る音。
ごはん。
おなかもすいた―― だから、そんなことを思ったのか。
ごはん…ちゃんと食べてるかな。
けれど。
頭によぎったのは、自分の胃袋のことではなく、彼の胃袋だった。
同時に、その『彼』とやらまで思い出してしまった。