冬うらら~猫と起爆スイッチ~
□
ラスボスが笑った。
殺した。
終わった。
カイトが、ふぅと息をついだ瞬間―― 扉が開いた。
凍り付いた。
誰かいるのだ。
女だった。
黒い髪の。
カイトは総毛立った。
全身の血が一気に巡り、心臓が激しく打ち始める。
手のひらにいやな汗をかく。
思い出そうとした。
自分がどういうプログラムを組んだのか。
このラストシーンで、一体どうなるのかを思い出そうとしたのである。
しかし、それよりも画面の進行が早かった。
『さようなら…』
黒い髪の女は。
泣きながら、カイトを殺した。
身体の中で、何かが止まったような音がした。
視界が―― 真っ暗になった。
ラスボスが笑った。
殺した。
終わった。
カイトが、ふぅと息をついだ瞬間―― 扉が開いた。
凍り付いた。
誰かいるのだ。
女だった。
黒い髪の。
カイトは総毛立った。
全身の血が一気に巡り、心臓が激しく打ち始める。
手のひらにいやな汗をかく。
思い出そうとした。
自分がどういうプログラムを組んだのか。
このラストシーンで、一体どうなるのかを思い出そうとしたのである。
しかし、それよりも画面の進行が早かった。
『さようなら…』
黒い髪の女は。
泣きながら、カイトを殺した。
身体の中で、何かが止まったような音がした。
視界が―― 真っ暗になった。