冬うらら~猫と起爆スイッチ~
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余程ヒマに違いない。
何かある度に、カイトの周囲に首を突っ込んでくる2人だ。
カイトは、じろっと2人を睨む。
そう言えば。
療養のせいか、ムカつく、という気力さえ取り戻しているような気がする。
体力の回復というものは、変な効果を持っていた。
「ああ、ちゃんと肉が戻ったな」
目の前に立つと、ソウマは彼を上から下まで眺めて満足そうだ。
人を、植物か何かと勘違いしているのだろうか。
「本当に…これならもう大丈夫ね」
顔色もいいし、健康そうだわ。
ハルコも嬉しそうに目を細める。
フン。
オレは品評会の菊じゃねぇぞ。
カイトは、その2人を置いて一人で行ってしまおうとした。
「おっと」
そんな彼の肩をソウマが掴む。
「はな…!」
振り向きザマに怒鳴ろうとした瞬間、目の前に火花が散った。
顔に、思い切り平手を張られたのだ。
「グーでなかったのは、退院祝いだからだ…まだ残っている分があるが、貸しておいてやろう」
「何しやがんだ!」
飄々と答えられても、ちっともカイトにはワケが分からない。
何故、いきなり顔面張られなければならないのか。
「まあ、そんなに怒鳴れるなら、元気ね」
にこにこしながらハルコが近づいてくる。
しかし、近付いてくるだけでは終わらなかった。
「……!!!!!」
カイトは飛び上がった。
ハルコが、脇腹の肉をつねったのである。
爪の先で思い切り。
余程ヒマに違いない。
何かある度に、カイトの周囲に首を突っ込んでくる2人だ。
カイトは、じろっと2人を睨む。
そう言えば。
療養のせいか、ムカつく、という気力さえ取り戻しているような気がする。
体力の回復というものは、変な効果を持っていた。
「ああ、ちゃんと肉が戻ったな」
目の前に立つと、ソウマは彼を上から下まで眺めて満足そうだ。
人を、植物か何かと勘違いしているのだろうか。
「本当に…これならもう大丈夫ね」
顔色もいいし、健康そうだわ。
ハルコも嬉しそうに目を細める。
フン。
オレは品評会の菊じゃねぇぞ。
カイトは、その2人を置いて一人で行ってしまおうとした。
「おっと」
そんな彼の肩をソウマが掴む。
「はな…!」
振り向きザマに怒鳴ろうとした瞬間、目の前に火花が散った。
顔に、思い切り平手を張られたのだ。
「グーでなかったのは、退院祝いだからだ…まだ残っている分があるが、貸しておいてやろう」
「何しやがんだ!」
飄々と答えられても、ちっともカイトにはワケが分からない。
何故、いきなり顔面張られなければならないのか。
「まあ、そんなに怒鳴れるなら、元気ね」
にこにこしながらハルコが近づいてくる。
しかし、近付いてくるだけでは終わらなかった。
「……!!!!!」
カイトは飛び上がった。
ハルコが、脇腹の肉をつねったのである。
爪の先で思い切り。