貴方の想い運びます
文佳と文子がすっかり打ち解けた頃、男性陣はというと...
「なぁ、守」
「何ですか?懍さん」
「あれ、同じ生き物だなんて信じられるか?」
「何言ってるんですか」
「...だよな。いきなり悪かった「そんなの、違う生き物に決まってるじゃないですか」...デスヨネ~」
「気遣ってくれる可愛いふみちゃんと俺らを空気扱いしてる文子さんを比べるのがおかしいです」
「うん。俺もそう思う」
「やっぱり...おーいふみちゃーん、文子さーん」
文佳と文子に中に入ろうと声をかける守の声を聞きながら「同い年にさんつけてる時点で力関係は決まってるな」と考える懍であった。
綺麗な月はそんな4人を優しく照らしている。