永遠の愛
第1章
初恋
いつもと変わらない毎日。
朝起きて、学校に行って、部活やって、
帰って、ご飯食べて、お風呂に入って、
「おやすみなさい。」
毎日がこのくり返しだった。
「美雫~。早く帰るよー。」
「はーいっ。」
そして、今日もいつもと同じように
愛美と帰る。
「美雫さぁ~本当にまだ、
好きな人できないのぉ~?」
「できないよっ!愛美みたいに毎日、
恋なんかしないもん。」
「毎日、恋する人で、悪かったですねぇ~。」
クラスで1番かっこいい男子にも、
学年で1番かっこいい男子にも、
私は、14年間生きてきて1度も
人を、好きになったことなんてなかった。
恋なんて、私には、興味なかった。
「もし、好きな人ができたら、
私に1番に教えてね!」
「わかった。まっ何百年後に
なるかわかんないけどねっ。」
そんな、たわいもない話をしながら
帰っていると、
前から、私達と同じ制服を着た、
男の人とすれちがった。
「ねぇ~美雫!さっきの人、かなりイケメン
だったよねぇ!」
「そ、そうかなぁ~。」
私が初めて、彼を見たとき、
目が大きくて、黒髪がとても似合っていて、
背が少し低いのが印象的だった。
家に着くと、何度もさっきの彼の顔が、
頭に浮かんできた。
キレイな顔だったからなぁ~。
なんて思いながら、
その日は、眠りについた。