永遠の愛
 私たちは、彼を学校中を探し回った。

 
 「いた・・・。」

 彼は、保健室にいた。

 彼がいたことを確認すると、愛美は、

 気を使ってくれたのか、

 用事があると言って

 どこかに行ってしまった。


 保健室のテーブルに顔をふせながら、

 ぐっすり眠っていた。

 私は、そっと彼のポケットから、生徒手帳を

 取りだした。

 名前は・・・慎。長島慎。

 「かっこいい名前。」

 1人で、そんなことをつぶやいていると、

 授業始りのチャイムがなった。

 すると、同時に彼・・・慎も動き出した。

 私は、びっくりして、

 そのまま保健室をとびだして

 しまった。

 慎の生徒手帳を手に握りしめたまま。


 「チャイムがなって、慎が動きだしたから、

 びっくりして、生徒手帳持ったまま保健室

 とびだして来ちゃったんだぁ。」

 「慎って・・・あぁ~もしかして、
 
 彼の名前?」

 「うんっ。いい名前だよね。」

 「そうだねっ。」 


 私は、慎の名前がわかっただけなのに、

 すっごくすっごくうれしかった。

 
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