神様、お願い~Eternal Love~
人ごみが苦手な私は、あの輪の中に入ることができない。
何度もチャレンジしたことはあるけれど毎回、どこかにぶっ飛ばされて傷だらけになってしまう。
でも、その傷もチャレンジした証。
残っている傷跡は、とても大切な傷跡。
「紗良~!おぉ、今日も頑張ってるなぁ」
「誠!」
誠は私の幼なじみの男の子。私の恋を応援してくれて、いつも相談にのってくれる。
「今日も鳥海はカッコいいか?」
「うん。とっても!」
「何で鳥海なんだよ。紗良くらい可愛かったら男なんて簡単にゲットできるじゃん」
「何てこと言うのよ、誠。私は男の子と接する勇気なんかない。第一、私は可愛くない」
「あのさ…男子と接するの不得意とか言う奴が何で恋してんだよ」
「それは…分かんない」
「…変な奴」
私は誠に言ったようにホントに男の子というか…人と接するのが得意ではない。あ、でも1人でいることが多いだけで友達は、ちゃんといるからね?
誠とは昔からの仲だから『友達』というよりは『兄妹』という感覚だから大丈夫だけど…。