不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
まず朝からの行動を考える。

――オハヨー、は言った。


――好きだよ、は言えなかった。


――愛している、なんて勿論……言えなかった。


――でも……言えば良かった!


――言いたかった!


みずほは試合の事を気にしていた。
本当はレギュラーになってほしくないらしい。

背が小さくて小回りが利く俺は、中学ではいつもエースナンバーを付けていた。

人気もそこそこあったらしい。


(――ま……
俺が言うのも何だけど、化粧すれば女性に見える顔立ちだからな)


それでも頑張ってのキスをくれた。

俺には最高の恋人だった。
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