不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
俺はこっそり、コンパクトをポケットに隠した。


《死ね》

それから感じるものは完全たる悪意だった。

俺はただみずほの名誉を守りたかったのだ。


俺がヤキモキを焼く位、誰にでも優しかったみずほ。

彼女に恨みを抱いている人が居る。
その事実を、知られなくなかった。


奇しくも叔父さんと同じ傷みを背負わされた俺。


――同じように生きて行くのか?


――みずほー!!


――教えてくれー!!
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