不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
「おじさん、おばさん……辛いけど……解剖……してもらおうよ」

俺の発言に、驚いたように振り向く二人。


「靴を……履いたまま……自殺だなんて……俺……絶対に違うと思う!」

俺は必死に走って来たお蔭で、息も絶え絶えになっていた。


そんな俺の行為がこうを制して、やっと解剖をする事に同意をしてくれた。


でも一つだけ条件があった。

それはみずほの身体を切り刻まない事だった。


(――そう……
それが可能なら、どんなにか救われるだろう)

俺は両親の賢明な判断に頭が下がる思いだった。


(――ありがとう……
おじさん、おばさん)


――本当は……
俺だって辛いよ!!
辛過ぎるよ〜ー!!!!!!
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