不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
みずほが運ばれて行く。
俺の発した一言の為に。




俺はみずほの両親に許しをこうていた。

いくらみずほの恋人だと言っても、赤の他人の俺が口出し出来る筈もないのに。


でも両親は優しかった。


『助けてー!!』
の、最期の言葉を聞いた俺を慰めようとしてくれた。


そう……
その事があったから、両親はみずほを警察に任せる事にしたのだった。



俺はみずほの死の真相が知りたくて、学校の屋上へ向かった。

大勢のクラスメートが其処に居た。
全員が自殺の目撃者だと言っている。


――だったら何で引き止めてくれなかった!

俺は怒りを感じながら、現場検証を見ていた。
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