不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
その携帯は本当に先生のではなかった。
きっと誰かが処分に困って先生のポケットに入れたのだろう。


でも俺は嬉しかった。
メルアドが変更されていない事が、善意の第三者かも知れないと思ったからだった。


――あれっ!?
何で俺のメルアドにアクセス出来たのだろう?


――それに……
自分の携帯を先生のポケットに普通いれるかな?

俺に新たな疑問が湧いた。




先生の言った悪戯とは、ポケットの中に入れた事と、メールの内容だった。


「先生を貶めようとしたのは誰だ?」
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