不完全な完全犯罪・霊感探偵瑞穂誕生
すっかり忘れていたみずほの携帯。


『助けてー!』
の後のメールは、同じ携帯からだったのだ。


誰かがメルアドを変えて送ってきたのだ。

其処から見えた計画性。


それはみずほは間違えて殺されたのではない事を証明していた。


――何が善意の第三者だ!!

俺は自分自身の愚かな考えを呪った。


――みずほ許してくれー!!

俺はあの日の光景を思い出した。

あの日屋上でみずほを平然と眺めていたクラスメートの顔を思い出した。


――あれこそ殺意そのものだったんだ!!
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