監禁生活。
しかも、誰1人。
あたしみたいに暴れてないし……、
手錠も嫌がってない。
なんで?どうして?って、考えてる間に。
ピッと音がして、部屋の入口の自動ドアが開いたんだ。
そのドアから、入って来たのは………、
1人の男の人。
黒いストライプのスーツを身に纏い
黒いエナメルの靴をカツカツと大理石の床で鳴らして
こちらに向かって来る、その姿は………、
ちょーセレブ!!
しかも、遠目でもわかるほどのイケメン。
歩を進める度に、茶色がかったサラサラの髪が、得意げに揺れている。
その姿を、ムカつく社長も捕らえると
「くりゅーさま!」
と叫びながら、近寄りヘコヘコと頭を下げた。
*