監禁生活。





な、んで……?



くりゅーって人の怪訝そうな表情に、思わず戸惑ってしまう、あたし。



別に何が出来るってわけじゃないんだけど、

ただ、あたしは。

その、くりゅーって人を見つめ続けてた。



それに気付いた、むかつく社長も慌てて、もう一度声を掛ける。





「くりゅーさま、我社が選りすぐんだ女たちです。お好きなだけ囲いに…」





って説明に、思わず目が点になる。





………え、

……か・こ・い………????






「「………はぁぁぁ!!??」」





社長の、余りに予期しない単語に。

うっかり大きく出てしまった、あたしの疑問符。



だけど、これまたビックリしたのは

その台詞が、くりゅーって人と綺麗にハモって部屋の中に響いたって事。



また、なんで?って一瞬思うけど

正直そんな事考えてる余裕、今度はない。



だって、囲いってつまりは愛人って事だよね。



ってことは。
あたしたち、ここにいる女の子は。

お金で、あの、くりゅーって人に売られたってことでしょ?





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