イケメン悪魔に恋をした
「だから……な?」
『なにが“な?”よ!』
「泊ってけって」
『だって親が………』
―――――親…
私って、親いたっけ?
毎日毎日、学校から帰っても友達ん家から帰っても、家には誰もいない。
寂しいのに…
誰もいない広い家に1人でいるのは心細いのに…。
強がってても、ホントは一緒にいたいよ…
早く帰ってきてほしいし、一緒にご飯だって食べたい。
ここ最近は、特に酷い。
『はは……。やっぱり泊ってこうかな…?』
「…小春?」
『もーいい!泊ってくっ!』
「あ…そー…?」
急に様子が変わった私には触れず、ただ納得してくれた。