イケメン悪魔に恋をした
「俺のTシャツかそっか?」
そう言った翔君は、部屋から消えてしまった。
しばらくして戻ってきた翔君は
「これ着ていいよ!」
と、けっこうブカブカで、長いTシャツを私に渡した。
助かるけど…
Tシャツ貸してくれたのはすっごく助かるんだけど!
『…下着ないから無理』
そうだよ…
いくら洋服があったって、下着がなかったら意味ないじゃん…。
今日はお風呂お預けかー…
なんて1人考えてたら、
「金やるから、買ってきなよ!」
『いや…。悪いよ…』
「泊れって言ったの、俺なんだしさ!」
『………』
私は無言のままお金を受け取った。
でも、なかなか買いに行かない私に
「行かないの?…俺が買ってこようか♪」
なんてふざけてる。
『…変態。自分で行くからいい』
とは言ったものの、ここがどこだか分からない私。
だから、お店までは一緒に来てもらうことにした。