イケメン悪魔に恋をした
「大体なぁ………」
只今、私はお説教されています。
だって…
翔君がさぁ…!
「聞いてんのかぁ?小春!」
『ひいっ!き、聞いてます!バッチリ聞いてる!』
必死に嘘をつく私の顔を、晴人はまじまじと見つめる。
そして晴人はゆっくりと口を開いて…
「…小春」
バレちゃった?
バレちゃったの?!
『な、ななななんでしょうか!』
バカ!
私、動揺しすぎでしょ。
「家着いたぞ?」
ガクッ!
『うん…。ありがと』
私は家に入った。
だから、最後に言った晴人の言葉は気聞こえなかったんだよ。
―――――「男絡み、か…」