イケメン悪魔に恋をした


それに…
今だに謎なんだよねー…。

『ねぇ、遥?』
「んー?」

なんで翔君が…

『翔君が私のケー番とメアド知ってんの、なんでだと思う?』
「そんなのさぁ…」

知ってるのか、謎でしかたないの。

『? 遥?』
「………。」
なぜか遥は黙ってしまった。
教室のドアを指差して…ね。

私はその指の先を見て、ギョッとした。
ドアに、翔君が立ってたんだもん。
すっごくニコニコしてさ…。

「偶然」
『ん…』
翔君て、なんでか分かんないけど学校では無口なんだよね。

私はこの翔君に騙されてたんだ。
だって、家と…。
私と一緒にいる時と、まったく性格が違うもん!

「なんで、知ってるか。ねー…」
『あ、うん。なんで知ってるの?』
「さぁ?」
『さぁ…って』

本人なんだから知ってるよね?
< 31 / 123 >

この作品をシェア

pagetop