イケメン悪魔に恋をした
『うわっ!ごめん遥!』
「ううん、平気。気にしないで?」
ニコッと笑ってそうゆう遥はとても優しい。
『ありがと…』
「いいえ♪」
私は急いで教科書を鞄に詰め込んだ。
早く早く!と自分に言い聞かせて。
全部の荷物を詰め込んだ私は、急いで遥のいる昇降口に向かった。
『ごめん!』
「さ、帰ろっか!」
『うん』
私と遥は並んで帰り道を歩いた。
他愛のないことを話しながら…。
頭の中では、明日の事を考えて。
翔君に逢えるのを、楽しみにしている自分に、気づかないふりをして。