イケメン悪魔に恋をした


『ちょ、ちょっとだけだからね?』
「ありがと、小春…」

あのー…
翔君、寝ぼけてるのかな?
私の事、“小春”って言ったよね?

『あの、名前…』
「え?…あぁ。…ダメ?」
『いや…』
むしろ嬉しいです!

「じゃあ、小春って呼ぶよ」
『うん…』
「俺の事も、名前で呼んでよ」
『?…呼んでるじゃん?』
「呼び捨てで」
『………』

翔君って呼ぶのにも、けっこう勇気いるのに…。

「早くー」
『…っ』
「言ってくんないの?」
『翔……君』
「呼び捨てでだってば」
『無…理……だよ」
「呼んでくんないと、キスするよ?」
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