イケメン悪魔に恋をした


―――――その日の帰り。

「小春ー」
いつものように、翔が私の教室まで迎えに来てくれた。

『翔!…ちょっと待ってて!』
急いで鞄の中に荷物を詰めまくる。

すると、翔は私の席に来て…
「あれ?小春、隣いたっけ?」
と、不思議そうに聞いてきた。

『今日ね、転校してきた人なの!』
「ふーん…」

きっと、この時翔はなにかに戸惑い始めた。

だって…
今日の帰り道、翔は1言も私と話してくれなかったから…。


私は不安になりながらも、翔と別れて家に向かった。
< 71 / 123 >

この作品をシェア

pagetop