イケメン悪魔に恋をした


「ありがとな。…バイバイ!」
翔はそう言って、家へと帰って行った。

明日から逢うことが出来ないかもしれない翔が、最後の最後に笑顔で…

“バイバイ!”
って…。

私の大好きな笑顔だって分かってたから?

だから無理してでも…
私に笑顔を残してくれたの?

別に別れるわけじゃないのに…。
これからもずっと逢えなくなっちゃうみたいで、怖かった。


大好きなのに…
どうして離れていくの?

そう思ったのは…
私が真実を知らないから。

だからそんな事、思ってたんだ。


私は、翔に守られている。

それはしばらくたってから気づく事…。
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