イケメン悪魔に恋をした


「本当は、今日は小春と帰れなかったけど、やっぱ一緒に帰るか!」

迷惑ばっかりかけてる自分が、翔を傷付けてるんじゃないか。って思う…


『え!?…いいよ、私の為にわざわざ。それに…迷惑かけたくないよ…』

ついさっき止まった涙がまた溢れだす。


「違う違う。俺が一緒に帰りたくなっちゃっただけ」
『そう言って…。気を使ってくれてるんでしょ…』
「俺が小春の事放っておけないの!…大切な彼女なんだから」


私が傷ついた時に、翔は必ず優しい言葉をかけてくれる。

そうやって気遣い出来る翔がすっごくカッコよくて、私も翔に釣り合う彼女になりたいって思うんだ。



『私も…。翔と帰りたい…』
「フッ…やっと正直になったか」

呆れながらも、私のことを優しく包み込んでくれる。


人の体温が、こんなにも温かいものなんだって、翔が教えてくれる。


「ついでに俺ん家来れば?」
『えぇ///!?』
「…なんでそんなに赤くなんの?」
『なっ!なってないもん!』
「じゃあ、決定な」

…やっぱり翔は強引だった。
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